
ごあいさつ
当院では「動物も飼い主の方も幸せになれる事」をスローガンに思いやりのある医療を心がけて診療を行っています。
そのために十分な説明と同意にもとづく医療を、またCT・MRIなど高度医療診断が必要な場合や、専門的な手術が必要な場合、 大学病院などへの紹介も積極的に行っています。
また、入院による治療は最低限とし、外来による治療を多くすることにより、入院によるストレスを減らす診療をこころがけています。
インフォメーション
病院からのお願いです
新型コロナウイルス感染症の対策として受付を済ませて頂いたあと、
車でお待ちいただいております。
診察の順番になりましたらスタッフがお呼びします。
ご理解とご協力をよろしくお願いします。
今回はワクチンの種類についてお話します。ワクチンはウイルスや細菌などに感染しないように、 又は感染しても症状が軽くすむようにするためのものです。
以前からあったワクチンは、不活化ワクチンと生ワクチンとトキソイドワクチンなどがあります。 不活化ワクチンはウイルスや細菌を無毒化したもの、生ワクチンはウイルスや細菌を弱毒化したもの、 トキソイドワクチンは細菌の毒を無毒化したものです。
新型コロナウイルス感染症のワクチンは今までとは違うワクチンでいろいろな国や会社で 作られています。日本で使われる予定のワクチンはファイザーとモデルナとアストラゼネカの 3つのワクチンと厚生労働省は発表しています。ファイザーとモデルナ製のワクチンは mRNA(メッセンジャー アールエヌエー)ワクチンで、アストラゼネカ製ワクチンはウイルスベクターワクチンです。 どちらもコロナウイルス全部ではなくコロナウイルスの1部の設計図を使ったワクチンです。
その設計図はmRNA というものです。mRNAはそのままワクチンとして体に入るとすぐに壊されて しまうので、包んだり他のものと一緒にして壊されないようにする必要があります。 mRNAワクチンはmRNAを脂質の膜で包んで壊されないようにしたワクチンです。ウイルスベクターワクチンは脂質の 膜の代わりに、ヒトの体に問題をおこさないウイルスにmRNAを組み込んだワクチンです。 どちらのワクチンも95%程度コロナウイルス感染症の症状がでるのを防ぐ効果があります。
インフルエンザのワクチンは52%の効果ですから非常に高い効果です。副作用として注射の30分以内に おこるアナフィラキシーがありますが、注射のあと経過観察をしてアナフィラキシーがおきた場合 すぐ治療ができます。他には筋肉痛や頭痛、発熱などがありますが命にかかわる問題ではありません。
ワクチンのあと長い経過で心配されているのは自分の遺伝子に傷がつくのではないか、ということで すが、mRNAは一週間で体から消えてしまいますし自分の遺伝子に読み込まれることはありません。 理論上は起こらない事と考えられていますが、予期せぬ免疫反応は絶対ないとはいえないことです。 今のところそのような報告はありません。実際コロナウイルスに感染した後におきるいろいろな 病気の心配と比べるとほとんど問題のないことといえるのではないでしょうか。
人口の60~70%のヒトにが免疫ができれば感染がひろがる事はなくなります。 経済も生活も今までに戻すことができます。 私はワクチンが早く多くの方に接種されることを望みます。